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フジサンケイクラシック 2012
今年記念の40回大会!! 同じ年生まれの歴代覇者、片山の復活はあるか
それを思うにつけてもなおさら、「これだけ長く大会を続けてくださっているというのは本当にありがたいこと」と感謝は自ずとあふれ出る。
片山と、今大会の縁は深い。
片山が初めてプロの試合に挑戦したのがこの大会。17歳だった。水城高校2年時に、ジャンボ尾崎フジサンケイクラシックジュニア選手権で優勝を飾った。その資格で出場したのが90年大会だった。
当時は手も足も出ず、初日は79。2日目は78。あっけなく予選落ちを喫して「プロの試合ってこんなにも厳しいのか」。
洗礼を全身に浴びた。
そのリベンジを果たしたのは16年後だ。
「あのときは、まさか自分が優勝杯をもらえるなんて、想像もつかなかった」と、感極まったのは2006年。
2位に3打差つける圧勝だった。
しかも、当時33歳7ヶ月と4日でのツアー通算20勝目は、中嶋常幸(30歳8ヶ月18日)、尾崎将司(31歳3ヶ月28日)、倉本昌弘(32歳9ヶ月25日)に次ぐ、史上4番目の若さ。
また、1990年に当時46歳のグラハム・マーシュが達成してから16年ぶり史上9人目の快挙達成と、記録尽くしに「思い出の大会で、区切りの勝ち星があげられた」と、自身の成長のあとを噛みしめたものだった。
そしてその年末には3年連続の賞金王に上り詰め、2008年には永久シードの25勝を達成。5度目の賞金王も獲得した。
栄光を極め尽くしたキングが、まもなく4年も勝ち星から遠ざかったまま。
復活の兆しは確かにあるが、なかなか次の27勝目に恵まれない。
「もちろん、どの大会でも勝ちたいのは勝ちたい。でも、こればっかりは・・・」。
本人は言葉を濁すが、数々の金字塔を打ち立ててきた選手だ。
中日クラウンズは2004年の45回大会でも、狙って勝つなど記念の年にはいっそう強い。
復活Vで、大会のお祝いムードを加速させたい。