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東建ホームメイトカップ 2013

室田淳は「それはジャンボさんのものだから」

3日目にして、最終組で踏ん張ったのは57歳のベテラン。伸び悩む若い2人を横目に、手堅いゴルフで踏みとどまった。4番では、チップイン。終盤の17番では、前日に引き続いてまたもやイーグルを奪って、「今日はイーグルらしい、イーグルが取れた」。

226ヤードの2打目を7番ウッドで、2メートル半につけた。
優勝争いのさなかにも、他の2人を観察する余裕すらあった。

この日、ともに回った小田孔明も、池田勇太も、「今や日本のトッププロ。何より勢いがあっていい!」。
小田のパワーには感心しきり。「勇太はイメージの出し方が上手いね。打つ前の間合いの取り方なんかは、非常に中嶋(常幸)さんに似ている」と、絶賛した。

「学ぶところがありました」と満喫しながら、ベテランらしい指南もちらり。
「ただアメリカでやるには2人とも、もうちょっと・・・なんだな」。
米シニアのチャンピオンズツアーでの経験豊富な室田が思うに、たとえシニアツアーであれど、向こうの選手のゴルフは技術にしろ、精神力にしろ、そのレベルの高さは相当なものだ。
「孔明も、勇太も、上手いんだよ。上手いんだけど、アメリカでやるにはもうひとつ、何かが足りない。何がとは、僕もうまくいえないんだけど、上手い選手になろうとするより、強い選手になって欲しいな」。

そしてさて、本人はといえば、首位と2打差で迎える最終日。
勝てばジャンボ尾崎が持つ55歳と241日の最年長優勝記録を更新出来るが、いつものことだがこの人は、「それはジャンボさんのもの」と言ってきかない。
「僕なんかがそんな記録を持つべきじゃない。それは、ジャンボさんのものでいいの」と、譲らないが最後にぽつりと「たいしたもんだと思わない? 俺もう57歳だよ」。
ちらりと自負も、のぞかせた。

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