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つるやオープンゴルフトーナメント 2013

藤田寛之が「連覇なら、かっこいい」【インタビュー動画】

ここ山の原に来るまでは正直、長期の戦線離脱を覚悟していた。開幕戦の「東建ホームメイトカップ」はどうにか堪えて貫禄の4位タイにつけたが、「実はけっこう痛かった」。

今年2月に分かった肋骨の疲労骨折は、いったん痛みがひいて本人も、回復に向かっていると安心していたのだが、先週は急な冷え込みの影響もあり、ぶり返していた。

すぐに、大阪市内の病院で、精密検査の予約を入れた。
22日月曜日の夜には、わざわざ東京から主治医も駆けつけ、診察をしてくださった。

改めてMRIも撮ったが、「いや、まだ折れていますよ、と」。
骨がまだ、完全にくっつききってはいない。
「でも先生は、“やめろといってもやるでしょう”と」。
藤田の性格を理解していて、「もちろん無理はいけないが、やってもいいですよ、と」。お許しを得て、喜びを隠しきれない。

手負いの戦いとなるが、不屈の43歳にはそれも、好都合だと思っている。
「僕はやり過ぎる傾向にあるので。痛みがあるほうが、無理もしないで済むでしょう」。

ハンディも、プラスにとらえて準備も万端。
患部の負担を考えて今週、アイアンを変えた。
「今までよりも易しいクラブ。“谷口モデル”です」。
さらりと言ったが、同メーカーの先輩プロへの挑発も、混じっている?!
「僕は難しいアイアンを使っていますが、谷口さんは易しいクラブ」と、もう一度言い直してにやりと笑った。昨季、アラフォー2人で繰り広げた舌戦は、まだ続いている?!

先週も、仲良く同順位で並んだ谷口徹は、生涯獲得賞金15億円越えまであと100万円弱と迫って「僕も“谷口モデル”で追いかけます」と、それもひとつ、発奮材料にここ山の原は昨年大会も含めて2度の優勝。
「良いイメージも残っているし、ここに来るとどんどんやる気も出てくる。また優勝したい。連覇なら、かっこいい」と骨は折れても、賞金王の気持ちは折れない。

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