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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2013

川村昌弘が「やっと68」【インタビュー動画】

どうしても、69から抜けられないと、嘆いていた初日。最終ホールで、絶好のチャンスを逃す流れは、やっぱりこの日も同様だった。9番は、わずか50センチのバーディチャンス。前日は、18番で2メートルを外したように、「今日も気持ちよく上がらせてもらえない」と、苦笑いで上がってきたが、ここ5試合で続いていた「69」の呪縛から、ようやく逃れることが出来た。

「最近、それ以下のスコアが出ない」と嘆いていた20歳も、「やっと68が出た」と、久しぶりに晴れやかな笑顔を見せた。
今季は5月に左親指付け根を痛めたせいで、しばらく思うようにクラブが振れなかったが、それも完治に向かって、一見するとほのぼのした風情にも、戦闘ムードが漂ってきた。

この日も、コース内のスコアボードは必ずチェック。「いや、僕はめちゃ見ますよ。目に入ってきますし。見ないようにするほうが、不自然でしょう」とほのぼの笑う。

前半は、12番からの連続バーディも、14番からの連続ボギーであっさりと吐き出し、こう見えて「イライラしましたけど」。鬱憤はこの日、夏日の晴天のまぶしさを、軽減するためにかけたサングラスの奥に隠して、「結局イーブンパーで、全部パーだったと思えばいい。ここから」と、すぐに気持ちを切り替え、またすぐに16番では、ピンそば。17番では12メートルもの連続バーディで、あっさりと取り返した。
「僕は難しいコースのほうが、いい。マネジメントに集中出来るから」と、開催コースの茨木カンツリー倶楽部との相性は良くても、気合いを入れるのは、まだ早い。
「あまり早いうちに、意識して気持ちを入れても、空回りするほうが多いので」とは8月からの4試合で懲りている。「最終日の残り3ホールに優勝を狙える位置にいることが大事で、それまでは、普段どおりにしていたい」。教訓を生かして虎視眈々とツアー初優勝を狙っていく。

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