Tournament article
HEIWA・PGM Challenge II 〜 Road to CHAMPIONSHIP 2013
簗瀬元気が激戦を制しチャレンジトーナメント初優勝を飾る!!
1打差で小池一平とR・テイトとの激しい優勝争いを制し、チャレンジトーナメント初優勝を飾った。
チャレンジトーナメント初優勝を決めた簗瀬に話を聞いたところ、「嬉しいです。プロになって初めての優勝ですけど正直勝てるとは思っていませんでした。これまで支えてくれた両親や応援してくれた方に感謝したいです。」といういかにもフレッシュな感想を述べてくれた。
この日はあいにくの悪天候で、2度競技が中断。
1度目はスタート前、そして2度目の中断では、簗瀬がスタートした直後に中断が決定した。
「本当に長い1日で疲れましたけど、最後までやって良かったです。」
疲労はあっても喜びはひとしおだ。
最終日を振り返ってもらったところ、
「途中までスコアを全然知らなくて、17番のティグランウドで自分がトップタイということを知って、残り2ホールを必ず取ってやると思ってやっていました。9アンダーでホールアウトした時もプレーオフは覚悟していましたし、気は抜かないようにしていました。」
自身の中では11アンダーくらいが優勝スコアだろうと想定していたらしく、予想外の事に簗瀬本人も優勝の実感はないという一言だった。
優勝の要因はメリハリのあるゴルフだったと簗瀬は言う。
「今までは、ゴルフの調子が良いとピンをガンガン攻めていくゴルフで、寄らない方寄らない方へ行ってしまってスコアを落としていました。今週はあまり無理をせずに狙えるところは狙って、無理なところは逃げるメリハリのあるゴルフを心掛けていました。」
簗瀬の得意なクラブはドライバー、性格なドライバーショットとメリハリのあるゴルフで着実にスコアを伸ばし、チャレンジトーナメント初優勝を手繰り寄せた。
今回の優勝で『関西オープンゴルフ選手権競技』と『HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦』というレギュラーツアー2試合の出場権を獲得した簗瀬。レギュラーツアーへ向けては今年の『ダイヤモンドカップ』での苦い記憶がある。
「今年、ダイヤモンドカップのマンデーでトップ通過をして本戦に出ることが出来たんです。初日はスコアも良かったんですけど、2日目に上を目指しすぎて空回りしてしまったのかスコアを崩してしまって予選落ちしてしまいました。2試合も出場できるようになったんで前回のリベンジをしたいですね。」
今後の目標を簗瀬に聞いたところ、
「ここまでチャレンジで結果が出ていなかったんですけど、せっかく得たチャンスなので裏シードを狙っていきたいです。今回の優勝で自分にも出来るんだという自信も付きましたし、欲を言えばもう1勝したいですね。」
裏シードとは、その年のチャレンジトーナメントの賞金ランキング上位者が翌年のシーズン前半の出場権を獲得できるもので、今年はランキング1位の選手にはシーズンを通したほぼ全試合、2位から9位の選手へシーズン前半の出場権が与えられる予定だ。
今後の簗瀬の活躍に期待したい。