今週もこの男が優勝争いに加わってきた。
前日の12位タイからスコアを4つ伸ばし、トータル135ストロークの7アンダー。トップと3打差の5位タイに稲森佑貴の名前が上がってきた。9月に入ってからというものの、『PGA･JGTOチャレンジカップin房総』では2位タイ。先週の『ドラゴンカップ』でも3位タイともはや優勝争いの常連。今度こそ、頂点を狙いたいところだが、稲森はここ2日間のゴルフに反省の弁を述べる。「昨日はパットが、今日はショットが悪くて、いつボギーが来てもおかしくない内容だった。2日間、まるで別人のようなゴルフだったし、このままじゃ、最終日は持たない…」と、自分のゴルフを冷静に分析する。だが、そんな状態でもしっかりと優勝争いに顔を出してくるところは、好調さを裏付けていることといえる。「今日のショットでは、明日は戦えないので、これから練習場でしっかりと打ち込んで、不安な部分を解消していきたいと思っています」前の2大会で届かなかった“優勝”という2文字に向けて、この“猛反省”が明日生きるのか…。稲森にとっての本当の戦いが、待っている。

• 稲森 佑貴