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アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ 2014

川村昌弘は「今週が僕のメインイベント」

左袖に燦然と輝く赤いスリーダイヤ。21歳が感謝しきりで、今季前半期を振り返る。「世界中に支社があり、どこへ行っても手厚くサポートしていただきました」。

昨年のこの大会を制して、手にしたアジアンツアーのシード権。「世界中を旅して回るのが夢だった」と、喜々として世界に飛び出す若者に、大企業の手が上がった。

今大会主催の三菱商事が「お声をかけてくださって」。今年からサポート契約を結び、行く先々で、恩恵にあずかった。
「特にインドは食事の面で、注意しなければいけない点が多々ありますが、美味しく安全に食べられるレストランを紹介していただいたり」。おかげでお腹も壊さず、帰ってこられた。体も壊さず健康に旅が出来ることは「何よりもありがたいです」。

おかげでアジアンツアーは早々に賞金シードもほぼ確保が出来て、日本ツアーは「これからが僕の本番です」。
もともと感性でゴルフをするタイプは、今までスイングで悩んだこともなく、「実は練習もあまりしないのですが」。アジアと欧州にも足を伸ばして、連戦続きにさすがに疲れが出始めると、それがゴルフにも影響が出始めて「今は、自分でも何が何だか分からないくらいに、ゴルフの調子は良くないです」。

先週のANAオープンも予選落ちをしてしまったが、今週はそういうわけにはいかない。
「ディフェンディングチャンピオンと同時にホストプロでもある。今週こそ今年の僕のメインイベント。最低でも予選は通って、出来れば上位争いも」と、気が引きしまる。

序盤は行ったり来たりの生活も、ようやくここに来てひと段落がつく。「これからは落ち着いて日本でやれるので。徐々にゴルフを修正しながら、ここで上向くきっかけを掴めればいいですね」。
若きホストプロの自覚を糧に、再浮上を誓った。

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