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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

広島出身の選手たちは、故郷での悲報を胸に

まずは、地元の選手から支援の輪を広げていこうということになった。今週、喪章をつけて戦うのは広島にゆかりのある選手たち。あいついで各地が水害に襲われたこの夏は、特に大規模な土砂災害で大きな被害が出て、それから初めてのトーナメントではまずは亡くなられた方々に哀悼の意を示そうということになった。

一番に声を上げたのは、今年の日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝をあげた竹谷佳孝(=写真)である。
出身は隣県の山口県だが広島のゴルフ場で研修生を経てプロになった経緯があり、とても人ごとではなかった。

被害のニュースを見て真っ先に頭をよぎったのが、先輩プロの河井博大のことである。「河井さんの実家が確か、近かった」と思い当たればいてもたってもいられず、しかし「河井さんの電話番号が分からず」。とりあえず、河井の師匠でやはり広島県出身でもある田中秀道ら、手当たり次第に連絡を取って、無事が分かると、次は何かしないではいられない気持ちになった。

谷原秀人ら出身プロと連絡を取り合い、今週の「アールズエバーラスティングKBCオーガスタ」では、県プロで黒いリボンをつけようということになった。

「まだ見つかっていない方もおられる」と、思うにつけても竹谷はいたたまれない気持ちになる。
尾道出身の谷原は「被害に遭われた方々にはゴルフどころではないかもしれないが、何か僕らで少しでも手助けになれれば」と考える。「この流れがツアー全体に伝わって、何か出来ればいいのに」と思う。
どの選手も当面は、喪章をつけて戦うつもりでいる。

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