北海道は、今が一番良い季節である。「昼間は半袖で過ごせるけれど、夕方になると1枚羽織るものが必要というような･･･。気持ちのよい季節。俺は好きだね」。
まして大好きな輪厚（わっつ）で、大好きなこの大会を始めて制した２０１０年は、あまりの感激に、涙したほど。

「勝ちたい試合のひとつだったから･･･。あのときは泣けましたね」と、照れ笑いで、「どのトーナメントももちろん気合いが入るんだけど、この試合は特に」と、力を込めるのにはなおさら訳がある。

大会主催のＡＮＡと、スポンサー契約を結んだのは今年の開幕直前。
「この自分を応援してくださる方々に、どうやって感謝の気持ちを表すか」。

池田には、ひとつしか思いつかない。「優勝するということ。みなさんの期待にお応えするということ」。選手会長のご恩返しは「いつも以上に気合いが入る」。

今大会と同様に、２００９年の初優勝もまたしかり。ツアー通算11勝のうち、３勝が北海道の大会という相性の良さにも後押しされて、池田がこのホスト試合でがむしゃらに、大会２勝目を狙っていく。

• 池田 勇太