Tournament article

トップ杯東海クラシック 2014

藤本佳則は今週はまだ一度も・・・

最後の18番は、前半の4番に続いて2度目の3パットのボギーに終わったが「全然腹も立ってない」。普段はどちらかというと笑ったり、怒ったり、にぎやかにプレーをするほうだが、「今週は、珍しく1回もまだ怒っていない。・・・大丈夫かな」と、自分でも心配になるくらいに、心は凪いでいる。

1打差の2位には同じマネジメント事務所の先輩プロ。今年、賞金王を狙う小田孔明にも「どうぞどうぞ、頑張って」と今回ばかりは正面から張り合う気持ちも出て来ない。
「苦手なコースなので・・・」。アマチュア時代を通しても、三好にはあまり良い思い出がないこともあるが、何よりこの難コースは「感情が入った時点でやられるからね」。
無欲に徹しているのは、そういう思いがあるからでもある。

「いつもなら、予選通過もどうかという大会だけど」。ここ三好で2日目にして単独首位には「プロになってもう3年。いろいろ経験して、それでどうにか耐えている」。

難コースで出来るだけ感情を抑えようとつとめる本人とは裏腹に、来週の火曜日には祐未夫人が、出産を控えて、「日曜日の晩には、勝って帰って・・・」と、前祝いのV3を期待する声にも「夢見させんとってよ!」。間もなく会える我が子の顔を思って、ついニヤけそうな喜びも「ゴルフとは直結させない」と、極力抑えようとつとめているのに、ここにきて感情をかき乱さないで!

「でも初めての子ですし、こんな瞬間はそう何度もない。その瞬間を見てみたい。時間が合えば、立ち会いたいなという気持ちはある」。そういう楽しみで、心を満たしてV争いにものんびり臨むビリケンさんだ。

関連記事