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トップ杯東海クラシック 2014
片山晋呉が挑む、“シンゴ大会”での連覇達成【インタビュー動画】
「今は、日本オープンよりも、勝ちたいのがこの大会です」。
つい2ヶ月前には、とうてい言えなかった台詞である。
「松葉杖をついて、両脇を抱えられながら、病院に担ぎ込まれたくらいだから」。頸椎のヘルニアから来る腰の痛みは今でも朝目覚めると、「今日もやれるかどうか」。
不安な思いで、ベッドから起き上がるという状態だが、ありとあらゆる治療を施して、どうにかこの記念大会を、迎えることが出来た。
2004年の中日クラウンズもそう言い続けて、有言実行を達成したが、今年45回大会は「僕の大会」。語呂合わせで“シンゴ大会”。「これはもう、1回しかないから。勝ちたい」。
実現すれば、今大会は45回という長い歴史の中でも、史上初の連覇達成という偉業にも、手負いのシンゴが燃えに燃える。
ここ三好カントリー俱楽部は「運だけでは絶対に勝てない。いろんな引き出しが必要になってくるゴルフ場だから」。
それもまた、過去5度の賞金王のプライドが燃える。
難攻不落と畏れられるコースで無類の強さを誇る一人は「ここでは常に、自分は上位で戦うんだと思ってやっている」。
その思いはたとえ故障を抱えた身でも、揺るがない。今年もタッグを組むのは前田慶子さん。あのときの優勝キャディを連れて、昨年の再現だ。
「舞台は整った。あとは、自分次第」と、頷いた。「最後の72ホール目に、1打でも少なく上がって来たい。ここで勝てればこんなにハッピーなことはない」。自ら最高のエンディングをプロデュースする。