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三井住友VISA太平洋マスターズ 2014
初日は明暗! 賞金レースを争う藤田が首位に
「今日は上手く行かなすぎる孔明と、上手く行きすぎる僕とで、対照的でしたね」。
やっぱり、師匠の言葉は金言だ。昨日はプロアマチャリティートーナメントが終わったあと、練習場で師匠の後ろの席に陣取り、ワンポイントのアドバイスを受けた。
「テイクバックの体の捻転の部分と、ダウンスイングで下半身をリードしながらというところで指摘を受けました」。
また今朝はスタート前に、お互いに体の話になって、「芹澤さんが、俺は股関節がちょっと悪いんだよなって。だから僕も左肩の話を振ってみました」。
季節が深まるにつれて、痛みが増していく箇所は「そこから来るスイングのズレとか、影響はある」と言われて、少し気が楽になった。
「今はあんまり自分のスイングを責める必要もないのかな、と。やっぱり師匠に言われると、すっと吸収出来ます。不思議ですね」と、ちょっぴり心を軽くして出ていった。
この日は前半の15番と後半は1番と4番では2メートルのパーパットも拾って、朝から御殿場には冷たい強風が吹き荒れる中で、ボギーなしの67で回って、バッバら4人と首位タイで並んだ。
15番は378ヤードのパー4で後ろの組のバッバが、まだ藤田らがグリーン上にいるにもかかわらずティショットをグリーン近くまで打ち込んできて、「飛びすぎる人も、大変ですね」と、やんわりと「後ろから来る恐怖にも気をつけないといけない」と、物理的な危険にも気を配りつつ孔明も、このまま黙っているとは思えない。
「今日は孔明っぽくないプレーでしたけど、明日は何かきっかけを掴んで2日目は良くなってくるでしょうし、僕もスタートだけで終わらないように。最後まで先頭集団でしっかりやりたい」。今季4勝目なら、藤田が再び賞金1位に返り咲く可能性は限りなく大になる。