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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014

藤田寛之は「別に意地悪してるわけじゃない」

今季3勝も自分の優勝で初めて泣いたのは地元福岡で悲願のタイトルを獲得したアールズエバーラスティングKBCオーガスタ
先週のカシオワールドオープンは、ギリギリの予選通過ですっかりと孔明を油断させて、最終日にまた大まくり。
結局、孔明より1打少なく上がって、「先週末は、挑発したくなくて、あえて藤田さんの名前を出さなかったのに。言わなくてもまた来るんだから」と、震え上がった。
「イヤだな・・・孔明はまたそういうことを言って。別に意地悪してるわけじゃないんですよ。こっちも必死なんですよ」と言い返した藤田は今週、また今年何度目かの注射を打った。

「左肩にね・・・。こうぶすっと直接。痛い・・・痛いんですよ」と、そんな苦しみにも耐えて、45歳が頑張っているのもせめて、今季最後の頂上決戦を盛り上げるため。

「僕の場合はここで、優勝するかしないかで、付いてくるか来ないか」。一昨年以来となる、2度目の戴冠。「興味・・・ありますね」と、ちょっぴり人事みたいに、「ハードルは高いですけどチャンスがあるなら、そこを目指して頑張るしかない」。

今週は、寒さとの戦いにもなる。ここ4戦は気温差によって、左肩の痛みと症状が顕著に出て、今週は会場に帯同してくださることになった担当医にも寒さとの相関性を指摘されたばかりだ。

今は痛みが抑えられていても、今週は極寒の戦いは避けられず、いつぶり返すかも分からない。一昨年に3連覇を達成した今大会も、左肩痛のハンディ付では・・・。

「もう孔明でしょう。孔明で決まりでしょう」。
もう早くから、藤田はそう思っていたのに結局、このツアー最終戦までもつれ込んだのは「もっとトップの人が、引き離しておかなければいけなかった」。それどころか、自分以外にも、まだ残り2人もその渦中に巻き込んで「2番目の自分も不甲斐ない」と自分にも厳しく、自分を含めて孔明以外の3人が勝てば、逆転の賞金王もあり得るが、「そう簡単には勝てないですよ」と、達観しきりのベテランは「もしも僕らが勝つようなことがあれば孔明も、諦めるしかない。それがイヤなら孔明が勝てばいい」。

ハッパをかけているのか、牽制しているのか。それも作戦なのか。
先輩の谷口徹と壮絶な舌戦レースを繰り広げたのは一昨年。
「でもいつも言ってるように、孔明は純粋だから。谷口さんの時のように、自分の意地悪なところをあまりぶつけることも出来ない」などと藤田は最近よく言うが、やっぱり今季最終戦も孔明にとっては、藤田が一番の壁になりそうだ。

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