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つるやオープン 2014

片山晋呉が教え子に見せる66

今週の片山は忙しい。でも、それがいい。ツアーきっての教え上手が好スタートを切った。専属キャディの佐藤賢和さんと、いったん離れて今週は“愛弟子”とのコンビ。山村彩恵(さえ)さんは、いま売り出し中の女子プロゴルファー。キャディとしての役割は、正直期待していない。歩測も、片山が全部自分でする。

「いやいや・・・でも、たとえば18番だって9番アイアンか、ピッチングウェッジかで迷って。彩恵ちゃんに、どっちがいいと思うかって聞いたよ。そしたら小さいのでしっかり振ってください、って。お尻叩かれましたよ。はいって、言われたとおりにしましたよ」と、ホントかジョークかいたずらな笑み。

「試合になると、女の子には出来ないようなショットもしちゃうけど。それでも、こういうのは覚えときなさい、とか」。自分のプレーと、若手教育と。「すること一杯だけど。すごく大変だけど」。断れない。

このオフは、宮崎合宿で丸3ヶ月を共に過ごした教え子に「ぜひ、担がせてもらいたい」と頭を下げられれば、むげに出来ない。

それにそんな張り合いのあるラウンドのほうが、がぜん気合いが入るというものだ。昨年は5年ぶりにツアー通算27勝目を挙げたコカ・コーラ東海クラシックでも「キャディとして勉強させて欲しい」と門を叩いた前田慶子さんの前で、渾身の復活V。
「教えるのが好きだし、やってて楽しいからね」。そうして最後に教え子の前で、結果を出してみせるのがまた、片山にとっての醍醐味なのだ。

  • けなげに歩く、山村プロ

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