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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

市原弘大(いちはらこうだい)は恩返しとチャリティと

主催者への感謝をこめて、好発進だ。会場のグランディ那須白河ゴルフクラブはグリーンの起伏が強くて、市原も「ピンと同じ面に置かないと、難しい」と警戒して出ていったわりには、1番から怒濤の4連続バーディで、ロケットスタートを切った。

腰痛や、イップス気味の症状など「複合的な原因で長く使ってきた」と、若くして二十歳のころから10余年も愛用してきた長尺パターを今季から、手放したばかりの選手とは思えない。

出だしで下りの難しい4メートルをねじこむと、2番でも難解な5メートルが決まった。3番、4番ではアイアンでピンそばにつけて、波に乗った。

先週のチャレンジトーナメント「HEIWA・PGM Challenge II 〜 Road to CHAMPIONSHIP」では2位。

さらに今月初めのセガサミーカップでは、もっともアグレッシブなプレーをした選手に贈られる「長嶋茂雄賞」を獲得。誰よりも多くバーディを奪い、表彰式ではミスター直々にお褒めの言葉を頂く6位タイ。
2012年に失ったままのシード権の奪還も見えてきた。これからツアー後半戦は、「レギュラーツアー1本に絞ってやれる」との自信も戻ってきた。

「この、新しいトーナメントで勝ちたい」と、気合いも入る。
今年から、レギュラーツアーに昇格した「福島オープン」は、福島中央テレビとJGTOと、そしてダンロップスポーツが主催者に名を連ねていることが、市原にはありがたくってたまらない。

「だって、ダンロップさんは、秋にも凄いビッグトーナメントを開催していただいて」。ダンロップフェニックスに続いて、2大会目のスポンサーは、そのご苦労を思うだけでも市原には頭が下がる思いだ。

しかも、開催地が福島であることも、市原には感慨深い。「この大会でぜひ、初優勝をして賞金の一部を義援金にあてたい」と、燃えている。「福島が、少しでも元気になってくれたら嬉しいですね」。恩返しとチャリティを賭けた戦いを誓った。

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