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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

第2ラウンドは日没サスペンデッド

端っこでスミマセン。左が敏腕・佐藤キャディです。
福島県で、16年ぶりのツアーは2日目に雷雲接近のため、午後2時17分から3時間1分の中断を挟んだ影響で、第2ラウンドは午後スタートの18組をコースに残して暫定首位に3人が並んだ。

宮城県出身の岩田寛にとっては、ここ東北で大会が開かれることにも感慨深い。コースには、知り合いの顔もちらほらと見えて「いつもより、声援も凄く大きい気がします」。

普段は、どことなくアウェイで戦っている気になることもあるという。「僕、外人選手に間違われていることがよくあるみたいで」。真っ黒に日焼けして、どことなくオリエンタルな風貌に「ベタピンにつけても拍手をしてもらえなかったり」。打ち上げのホールでグリーンに行ってみたら実は凄く近かったりして、なんで拍手をしてもらえなかったんだろう、と寂しい気持ちになってみたり・・・。
「外人選手にも、同じように拍手を送ってもらいたいという気持ちもあるので」。

でも今週は、そういうのがない。「良いプレーをしたら、ちゃんと拍手をしてくれるから」と、良い気分でボギーなしの64をマーク。最後も1メートルのバーディ締めで通算10アンダーにして、暫定トップタイに踊り出た。

リンクスから帰ったばかりの第1戦。自身2度目の全英オープンは「向こうでも、いつもの悪い癖が出た」と、最後まで迷いながら打って、ミスをして、「天候にやられたというのではなく、ただ自分一人で勝手にイライラして、自滅した」。
初日に2アンダーで回りながら、2日目の上がり2ホールで連続のダブルボギーを打って、1打足りずに予選落ちを喫したのが悔しい。

私生活ではいたって温厚な性格なのに、この選手はコースに出ると、たちまちキレやすくなるから、不思議。その点、今週バッグを担ぐプロキャディの佐藤賢和さんは、ラウンド中の雰囲気作りが上手い。
組み合わせにも恵まれて「昨日も今日も、和気藹々と回れたので」。
東北福祉大で同級生の佐藤さんとは、中学時代からの親友でもあり、気心が知れていることが大きい。

「でも明日以降はどうなるか・・・」。
初優勝にむけて一番の鍵を握るのはゲームのムードと、岩田の精神状態か。「僕がミスしたときに、キャディにヘラヘラされてもまた、かえって腹が立つ」というから、“ヒロシ”の扱いは本当に難しい。

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