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RIZAP KBCオーガスタ 2015

藤田寛之は「オヤジにコミット」

昨年覇者が年に1度の里帰り。墓参りも済ませた。実家で月曜日恒例の晩餐も堪能した。連覇に向けて、準備は万端整った。

父親の寛実さん。「行ったら行ったで、オヤジがうるさくて・・・」。足を悪くしてここ数年は、会場で観戦もままならず、期間中もなるべく足を向けるようにしているが、「オヤジに限っては、どんな結果もコミットしない」と、大会にちなんだ巧妙な愚痴もこぼれ出た。

昨年は、地元福岡で悲願のVも、寛実さんには今季、息子の不甲斐ない成績ばかりが目につくのは仕方ない。
そこは本人も認めるところで「今年の僕は、予選通過率が悪いですから」と、さすがのディフェンディングチャンピオンも「連覇は理想ですが、道は遠い。まずは予選通過を目標に」と、今年も低く設定するしかなく、そこが寛実さんには歯がゆいようだ。

「すぐに次の結果を求めてくるんでね」と顔をしかめてみたものの、寛実さんの頑固オヤジぶりも、人のことはいえない。

今年は少し長めの夏休みに先週は、ツアー外競技の札幌オープンの翌週にこの選手にしては本当に珍しく、家族サービス。そのまま北海道に残って家族と合流して、妻の優合子さんと小6になる長男の大稀(ひろき)くんと、ゴルフを楽しんだのは良かったが・・・。

「バンカーショットを教えて」という大稀くん。
「そういうのは見て勉強するもんだ」と、すげない“オヤジ”。「教えてあげたらいいのに・・・」という優合子さんの助け船もむなしく「教えて上手くなるもんなら教えてやる」と、負けず劣らず親譲りである。
どんな結果を残しても納得しない。寛実さんを、黙らせるためにも「僕もオヤジにコミットしなくちゃ」。連覇達成で二度喜ばせないことには、おさまらない。

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