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トップ杯東海クラシック 2015

満身創痍のアトムは、みなさんの助けを借りて

本家本元は、10万馬力でも、ゴルフ界のアトムはいま、満身創痍だ。初シード入りを果たした今季は、自身初のフル参戦に「体力的にふらふらで」。ヒョロヒョロの重永亜斗夢。体重も3キロ減の56キロでは、踏ん張りもなかなかきかない。火曜日の練習ラウンドは、あまりのしんどさに14ホールで切り上げた。「三好で一番大事な上がりの4ホールも回れなかった」。

自身3度目の三好は、四分の一ほどぶっつけ本番も、「このコースをアンダーパーで回れたのは初めてかもしれない」。しかもこの日の三好は降りしきる雨に、「なおさらフェアウェイに行かないと、厳しいけれど」。68で回って確かな成長を噛みしめたアトム。
「今日はパットが入ってくれた」と、最後の18番も8メートル強を沈めて、ぼそっと傍らのキャディさん。「今日はたまたまが多いよね」と、厳しいのだ。

片山晋呉や谷口徹。石井恵可さんのキャディ歴は、華々しくその分、いま売り出し中の選手には、スパルタキャディ。「練習グリーンでも、いろんなラインにボールを置かれて。ほら、次はこっちのラインとか、あのラインを決めてみろとか」。しごかれて、鍛えられて、感謝しきりだ。
「いろいろよく分かってくれるので。厳しくしつけられています」。

夏の九州は、地元の陣。「RIZAP KBCオーガスタ」で、伊沢利光を賞金王へとのし上げた前村直昭さんとタッグを組み、自己最高の3位に入った。「今週もたまたま恵可(えか)さんのスケジュールが空いていて。みなさんに助けられています」。燃料切れの今は、素直に人々の助けを借りている。

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