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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2015
藤本佳則も未勝利のまま、まもなく2児の父も「お金より勝ち星が欲しい」
「今日も朝から風が強くて。自分が伸ばすことが出来れば、もうワンチャンスある」と、12番から圧巻の3連続バーディも、直後は15番の3パットが痛かった。
「もったいなかった」。
今週は、4日間を通じて、「ショートパットが入らなかった」と、グリーン上でいまひとつ流れを引き寄せきれずに終わってしまった。
16番で再び取り返しても、17番ではまた惜しいチャンスを外して、最後の18番は、屈指のパー3で左手前に外したティショットも寄せきれず、辛くもパーセーブに胸をなで下ろすので精一杯。
今年は秋に左手首を痛めたのが計算外だったが懸命の治療につとめて、どうにか滑り込みでチャンスを睨んだ年の瀬の今季初V獲りにも失敗し、たとえ今年一度も勝てなくとも、このシーズン最終戦では単独2位以上なら、獲得賞金1億円超えにも孔明との2位タイではそれも届かず。賞金ランキングは自己最高の4位につけても最後まで、勝てないまま足りないあとひと押しが響いた“ビリケンさん”の2015年。
「お金のことはいいんです」。それよりも、勝利への渇望が強すぎて、とにかくその一点が心残りのこの1年。「お金よりも、勝ちたかった」とただ、今はそれだけが残念無念だ。
「来年は何勝でもいい。何がなんでも勝ちたい。何勝でも勝てればいい」。
今月は妻の祐未さんが、もうすぐにも出産予定を控えて、二児の父として迎える来シーズン。「やるべきことをやらないと」。このオフは、トレーニングの量もいっそう増やして、今年の分も合わせて来季こそ、勝ちまくるつもりの藤本だ。