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関西オープンゴルフ選手権競技 2015

一昨年のベストアマ! 大堀裕次郎が「優勝を目指してやる」

日本アマを制したトップアマ時代から数えると、3度目の挑戦となる今大会。「優勝を目指してやりたいですが・・・」。23歳の一瞬、力強いコメントも「調子があまりよくないのでボチボチ行きます」。言葉は控えめだが、成長の跡は著しい。

一昨年の今大会で、単独首位につけて沸かせた当時は大阪学院大学の4年生だった。182センチの長身は、ヘッドスピード52m/sの快打もまだまだ荒削りだったが、あのころよりも体重は13キロ増。体重78キロは、この2年をかけて取り組んできた体幹トレーニングのたまもの。

「トレーナーに、試合中もやれと言われて。毎日1時間ほど。今もなんとか続けています」と、目に見えて、効果も表れ「以前のように、スイングのタイミングがずれた時でも、体勢が崩れないし、バランス良く振り切れるようになりました」。

昨季のファイナルQTランク104位は今季、主戦場のチャレンジトーナメントで「賞金王になる」。最大の目標を掲げて、今月初めの「富士ホームサービス チャレンジカップ」で初Vを飾り、さっそくその足がかりを作った。
この関西オープンも、もともと主催者推薦で出場権をいただいていたが、土壇場で自力でゲット。

直近のチャレンジトーナメントの優勝者の資格できゅうきょ参戦が決まって、気合いが入る。日曜日と月曜日のプロアマ戦と、火曜日の練習ラウンドで、コースの下見もばっちりだ。インコースは特に、狭いフェアウェイに「ドライバーを使うのは半々くらい。346ヤードの打ち下ろしの17番パー4はコンディションによっては「アイアンで打つかも」と、コース攻略を語りながら、ふと我に返って「・・・って、まるで自分で考えたみたいに喋ってますけど。これも教えてもらったマネジメントです」と、苦笑い。

火曜日は、自ら申し出て、昨年覇者の賞金王と手合わせしてもらった。「孔明さんは、僕と飛距離が同じだし、ガンガン行くタイプ。勉強になりました」と、コース攻略を伝授されて感謝した。「孔明さんは、400ヤード切ったらドライバーは必要ない、と」。孔明に言われて、攻め方を考え直したホールがいくつかあるといい、17番もそのひとつだ。

ひとまわり逞しさを増して、戻ってきた舞台。「思い出の大会で、頑張りたい」と活躍を誓った。

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