ミズノの契約プロにとってはどのトーナメントより、燃える１週間がやってきた。今年は総勢15人が、ホストＶをかけて会場の瀬戸内海ゴルフ倶楽部に挑む。

ホストプロとしてのプレッシャーを、誰よりも感じている一人がこのベテランである。
手嶋多一は地元福岡で“怪童”と呼ばれた天才少年時代から、ずっとミズノのクラブを握り続けてきただけに、昨年の２日目に首位に立ち、1986年大会の中嶋常幸（当時）以来となる所属プロの優勝を、とひそかに胸に誓ったものの、９位タイに終わったばかりか、なんとまあ、翌週の日本プロでツアー通算７勝目。
２００１年の日本オープン以来となるメジャー２勝目をあげて、それはそれで盛り上がっただろうが、ミズノのみなさんの内心、「もう１週早ければ･･･」との悲願も頷ける。
「自分としても、頑張りたいけど空振りしている。今年も全力で頑張りたい」。

今年の会場はセント・アンドリュースということもあり、主催者の「ぜひわがプロが聖地へ」の思いを全身に受け止め、今年も戦う。

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• 手嶋 多一
• 中嶋 常幸