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中日クラウンズ 2015

イクメン! 小林正則が「久々の60台」で4位タイに

最後の18番は「お恥ずかしい・・・」と、ドタバタのパーセーブだ。ティショットを左に曲げて、木の下から腰をかがめて打った2打目。どうにかグリーン左サイドの花道まで運んだものの、アプローチは寄らず3メートルが残った。

「こんなに速いグリーンの和合は僕は初めて」と、ヒヤヒヤのパーパットがカップに沈んだ瞬間、いたたまれずに、思わず頭を抱えた。「ジャストタッチで入ってくれた」と、胸をなで下ろした。
3アンダーの4位タイスタートにも安堵した。「久しぶりに60台が出た」と喜んだ。

一昨年の日本オープン覇者が昨年は、序盤から9試合連続の予選落ちを喫した苦い記憶。「ショットも、アプローチもパットも全部悪かった」。このオフは、リベンジを期して調整に調整を重ねて「練習しすぎて、逆に調子を崩したほど」。
それでも先輩プロの水巻善典の指導を受けて、どうにか間に合った。「可愛くて仕方ない」と、6ヶ月になる長男の育児との両立も、うまくいった。

結局、賞金ランクは107位に終わった昨季の不振は、出産を控えた麻理子さんのことが気になって、ゴルフに集中できなかったせいという説もある。
これからはまた、家を空けがちになり、妻の負担が増えるがそれだからこそ、「子どものためというよりも、今年は嫁のために頑張りたい。頑張ってくれているのでね」。昨年、心配をかけた分も、和合で一気に取り返したい。

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