Tournament article
ISPSハンダグローバルカップ 2015
金庚泰 (キムキョンテ)は、試合のほうがゆっくり出来る?!
「休んでいるよりも、試合に来たほうがゆっくり出来るので・・・」とは、3ヶ月の子を持つパパらしい悩み。
家を留守にしがちなプロゴルファー。たまに家に帰れば、イクメンに徹するのは「手伝わないと、奥さんがキレるので」と、さすがの“鬼”も苦笑い?!
「久しぶりにうちに帰ったのでね。今回は一生懸命、頑張りました。お風呂に入れたり、全部出来るようになった」と、この1週間で育児も完璧にこなして戻ってきた。
「子どもは可愛いし、癒やされますけど、体力的には疲れますよね」と、家族サービスに徹した先週を振り返り、むしろ試合会場で、ホッコリしている庚泰 (キョンテ)である。
タイで優勝したその足で韓国に戻り、家族や知人に優勝報告をして回った。新しい家族と初めて味わった勝利の美酒。「みんな凄く喜んでくれましたし、僕も嬉しかったけど、次の日にはもう何にも」。これまでの経験で、いつまでも浸っているのは良くないと自分を戒めている。
「これからまた始まるんだと。そう思って帰ってきました」。すっかり気持ちを切り替え、会場入りだ。「調子が悪いときでも、前のようなひどい球が出ないだろう、という確信がある。今は自分のスイングに信頼感がある」とこの3年間、悩んでいたスイングの不振も払拭されて、常勝期のアマチュア時代に“鬼”と呼ばれた不動の強さも完全復活。
「今の感覚を持ち続けたい」。鬼が静かに牙を研ぐ。