Tournament article
ミュゼプラチナムオープンゴルフトーナメント 2015
誕生・・・! ミュゼプラチナムオープンゴルフトーナメント
小林正則と、塚田陽亮(つかだようすけ)。
「もっとも、所属しちゃいけない2人がね」と、笑うのは塚田。
「だって俺はデブで、小林さんも俺もひげ」。
「・・・でもさ、ミュゼは男性の脱毛は、やってないんだよね」とそれだから、さも問題ないかのように小林は語るが、それこそが大会主催の株式会社ジンコーポレーションの太っ腹?!
地元福島県で1号店を起ち上げて、創業からわずか10年で、店舗数は188。会員数約120万人を抱えるまでに急成長させた。気鋭の髙橋仁・代表取締役社長と小林の出会いは昨年。知人を介して実現した食事会で、意気投合。初対面からわずか約2時間あまりで、所属プロの話はまとまった。
「社長、俺のことまだなんも知らないじゃないですか・・・」と、むしろ呆れたのは契約のオファーを受けた小林のほう。その大胆な即決力には、驚くばかりだったという。
塚田によれば、「しゃべりが面白くて、酒が飲めれば、誰でもミュゼの契約プロになれる」というのはちょっとおおげさ?! 「いや俺も所属プロというよりは、社長の呑み仲間みたいなものだから」と笑う小林も、塚田の証言にまんざらでもない。
そして小林も塚田もいつも目を見張るのは、髙橋社長のゴルフ愛。ご自身も常に70台で回る腕前は、「ゴルフ界をなんとかしたい」が口癖で、運営する美容脱毛サロンは女性専用でも、チャレンジトーナメントの「ミュゼプラチナムチャレンジトーナメント」も合わせて、このご時世の中で、初主催のトーナメントで男子ツアーを選んだのも、かっこいい男子プロが増えれば、女性ギャラリーも増えて男子ツアーも盛り上がる、という考えのもと。
小林も、そんな思いに報いたい気持ちで一杯だ。
「僕がアジアンツアーに出ていくときもすごく喜んでくださって、背中を押してくれるので。お返しがしたい」。
ただ小林は2013年に5年シードの日本オープンを制したものの、翌年は開幕から9試合で予選落ちという不振をきわめ、今季もまだ予選通過はわずか2回。そんな現状を思えば「ホスト試合だからって、威勢のよいことは言えないけれど。今週は頑張って、なんとか予選を通って3日目終わって、どの位置にいられるか」。
記念すべき第一回で、「頑張れたら最高に嬉しい。なんとか盛り上げられたら」。
さあ今週、新たなドラマの始まりだ。