13番からの3連続バーディと、上がりの連続バーディに挟まれた16番パー４で、４メートルのパーパットが拾えたことが、庚泰 (キョンテ）には満足だ。
ここジャパンメモリアルゴルフクラブは、ドローヒッターの庚泰 (キョンテ）には、打ちにくいホールがいくつかあるといい、「右がダメなホールが多くて」。

そのいくつかの鬼門でしっかりと、パーを拾うこと。それを課題に、今週はまだボギーを一つしか打っていないことも、庚泰 (キョンテ）が自信を深めている理由である。

１日７アンダーや、８アンダーがざらに出てしまうコースで、63を出しても昨日の後輩には及ばない。
趙珉珪（チョミンギュ）が出した前日２日目の60は、さすがの庚泰 (キョンテ）も「63はあっても、60はなかなか出ない」。度肝を抜いたし後輩の快挙を素直に祝福もしたものだが、その中でもひとつ不服は「僕は昨日のご飯に誘われてない」。

自己ベスト記録を出したお祝いに、その晩餐には仲間に食事をご馳走すると、記事に書いてあったと庚泰 (キョンテ）は言い、「実際に、みんなにご馳走したんですかねえ？　ただ、僕は誘われていないけど」。わざと憮然と言って、あとからおかしそうに笑ったが、はてさて真相はいかに。

一方、首位は４つ先輩のＪ・Ｂ・パクが、今週も単独首位に踊り出た。開幕前からＪＢの活躍を予感していたという庚泰 (キョンテ）もまた、今年はすでに、ワンアジアと共催のシンハコーポレーションタイランドオープンで１勝を上げて、すっかり自信を取り戻している。
「前は、大丈夫かな、ミスしないかなとコースで心配ばかりしていたけれど。今はそういうことは全くない」と、余裕綽々。
いっそ逆転の今季２勝目で、珉珪（ミンギュ）を祝勝会に招待する？！
いやいや、それより庚泰 (キョンテ）は、今年４月に生まれたばかりの長男のことで頭が一杯。「もう3週間も会ってない」。奥さんと、テレビ電話のやりとりではまた顔つきが変わっているように見えた。
「来週、やっと一度帰れる。早くこの目で確認したい」。３週ぶりの我が子との再会を前に、庚泰 (キョンテ）パパのモチベーションも高まっている。

• 金 庚泰
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