２０１５年のプロ日本一決定戦は、埼玉県熊谷市の太平洋クラブ 江南コースを舞台に、手嶋多一は好調の波に乗って連覇を狙う。１週間のオープンウィークを挟んで、２週前の中日クラウンズでは５位タイ。大会２勝目を飾ったI・J・ジャンには４打差の圧勝を許したが、手嶋もまたV争いに加わり、存在感を示した。

練習しないことで有名なベテランは昨年の今大会で得た５年のシード権に、シニア入りの50歳まで安泰だからと安堵して、あぐらをかいていないかとの周囲の冷やかしにも別段、めくじらを立てて否定するでもなく、相変わらずのマイペースこそ46歳の何よりの強みである。

それでも、開幕戦「東建ホームメイトカップ」での予選落ちはさすがに本人にも堪えたようで、「次の空き週で色々考え直してきた」と、さっそく次の試合で立て直してくる修正力はさすが。
1973年のツアー制度施行前から数えて過去84回の長い歴史の中でも史上９人目という快挙達成にむけて、準備も万端である。

大会では、そのほか毎年、大好評のチャリティスタンプラリーや優勝者あてクイズ。土日はお父さんも大満足のギャラリーレッスン会など、会場でしか楽しめないイベントが目白押しです。
また日清カップヌードルプレゼンツのＰＧＡジュニアゴルフプログラムでは、地元小学生たちがプロゴルファーたちと触れあいの時間を持つなど、社会貢献活動にも取り組みます。

• 手嶋 多一
• Ｉ・Ｊ・ジャン