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ISPSハンダグローバルカップ 2016

ぎっくり腰の44歳が日本勢としてただ1人のトップ10入り

韓国の朴が初優勝を飾った2回大会で、ただ一人トップ10に食い込んだのは、44歳のベテランだった。しかも、平塚はぎっくり腰を抱えていた。スタート直前にパッティンググリーンで「ズキンと来た」と、ツアーに帯同する成瀬克弘トレーナーにいつものように看てもらう時間すらなく、痛みをかばうあまりに「ティショットが曲がって、ナイスパーばかり」。
行方も確認できないほうばかりに飛んで、「暫定球を何発打ったか」。冷や汗をかくたびに、どうにか球はすべて打てるところに残っており、そこから好調のアイアンとアプローチを駆使して69で回って来られた。

トップ10に日本勢が1人だけという展開は、2013年のタイランドオープンで、谷原秀人が10位タイにつけて以来だ。さらにデータが残る85年以降の記録なら、飯合肇が5位につけた88年と、青木功がラリー・ネルソンと、プレーオフを演じた91年のダンロップフェニックス以来、4度目。

トップ10に日本勢が0人という史上初(85年以降の記録)の事態を回避した平塚はしかし、「自分のことで精一杯でした」と、ひたすら背中の痛みとショットの不振に耐えるばかりだったが、「こういう中でもスコアが作れたので、これから良い流れになってくれればいい」。

昨年2月には、左腕の手術を受けて1年の大半を棒に振った。生涯獲得賞金25位内の資格を行使して戦う今季は、「シード復活だけで終わりたくない。もっともっと上を目指して頑張りたい」。若手にも、まだまだ負けたくない。
2014年の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」以来のトップ10入りに「今日は気持ちよく帰れる」と、久しぶりに歯を見せた。

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