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HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF 2016
池田勇太は自分探しのV争い
前半3つのバーディも、逃したチャンスを数えだしたらキリがない。
スタートから3つ続けて決め損ねると、6番ではわずか50センチの「上から下りのまっすぐ」も外した。
「あと6番も、7番も、8番も・・・」。つまり、4、5、9番のバーディ以外は全部チャンスで、それを全部外したことになる。
悔しさを噛みしめている間に今度は、必死でパーを拾ってばかりの後半の9ホール。
「こんなんじゃ、話にならない」。決勝ラウンドを前に、とうてい納得出来ない。
先週まで3戦のうち、2戦でV争いも、結局勝ちきれずに「2位ばっかり」。勝つためには今の自分に何かが足りないのはもう、嫌というほど分かっている。
「勝つためのキーポイントが何かあるはずだ」と、懸命にコースの中を探してみるが、見つからないままこの日もストレスのたまるゴルフをしている。
「チャンスを作り、それをモノにしていかないと勝てない。そういう場面をもっと、作っていかないといけない」。分かっちゃいるが出来ていない。
「今日も何の変哲もないゴルフ」と、つぶやいた。
「最近、ずっとこんなゴルフばかり」と嘆いた。
「何か、キーになるもの」。勝つために、必要なもの。
「ルーティンなのか、リズムなのか」何なのか。
「今は、自分探しをしながら回っている」。
いい加減、勝ちたい気持ちで張り裂けそうだ。
「今週こそ気持ちよく回りきる。悔いの残らぬゴルフがしたい」。
今度こそ、気持ち良く勝ちたい。