SMBCシンガポールオープン 2016

スピースとの初ラウンドに優作は

前半こそ、「グリーンはほとんど外してない」と、世界1位にぴたりと併走していたが、難しいホールが続く後半のアウトコースで、苦戦を強いられた。「ドライバーのティショットが言うこときいてくれなくて」。2番でボギーが先行した。7番では、池。「3パットも3回」。2番と8番。難解なグリーンには、この日一緒に回った日本の賞金王も隣で同様に、手こずっていた。「キョンテも珍しく全然、入らなかった」と、2人揃って初日から、水をあけられた。
「スピースは、やっぱり思っていたとおり。すべての番手のスキルが高いが、特にドライバーが素晴らしい」。優作がスプーンを選択するホールでも「彼はここでもドライバーを握るんだ、と」。自信のほどが、窺えた。
パッティングも評判通りだった。
初出場の今大会は、火曜日に会場入りして、練習ラウンドは水曜日のプロアマ戦での18ホールを回っただけだが「たった1日で、感覚を合わせてきた」と、優作も感心しきりで「スピースはタッチの出し方がとにかく素晴らしい」と、けなすところが見当たらない。

「ショートゲームもひとつひとつの精度が高く、アプローチも徹底して上りのラインを残す。僕みたいにややこしいところに付けたりしない」と、コースマネジメントから何から、まさに鑑のゴルフを見せつけられた。

負けられない。
といって、気負わない。「今日も、スピースと一緒だからといって変な高揚感もなく、普通に回れた。いいテンションで回れたので。明日も丁寧に、どちらかというと、ボギーを打たないゴルフを展開していければ」。
凪のゴルフで対抗する。

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