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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2017
まーくんwith O !!
川村昌弘がエースキャディの小岸秀行さんと、ホスト試合に挑む。
アジアと日本の共同主管で行われる今大会主催の三菱商事さんと、サポート契約を交わしたのはやはり、日亜共同主管で開催された「アジアパシフィック パナソニックオープン」でツアー初優勝を飾った翌年の2014年からだ。
以来、特にアジアンツアー転戦の際には、各国支社の駐在員の方々に支えられてシード権を守ってきたが、現在賞金ランクは78位と、継続更新の危機を迎えている。
24歳が陥った人生最大のスランプは、すでに今季日本ツアーが開幕する前から始まっていた。
3月のインドオープンで、初日から81、82を打った。
「調子は悪くない。でもゴルフ人生で、打ったこともないようなスコアを出して、どうしていいか分からなくなった」。
日本ツアーがオフの間も連戦続きで、スイングに少しずつ、ズレが起きていることに気づかなかった。
「アプローチやパターでなんとかごまかしていたが、ついにどうにもならなくなった」と不振を“手土産”に帰国。
日本ツアーはまだ、始まったばかりなのに、息子のラウンドについて歩いていた父親の昌之さんが、不安そうに「どうにか言ったって下さいよ!」と、悲鳴を上げていたのには、そんな事情があった。
「今までショットで悩んだこともなかったのに、どこ飛んでいくかも分からないような感じ。父親にも状況を伝えてこれは長引くから、と。今年は期待しないように、と。早くて、9月以降だからと言っておいたので、心配していたんでしょう」と、カラカラと笑う息子。
「まあ、しょうがない、と。練習して徐々に直していくしかないと気長にやっていて、手応えが出てきたのがようやく最近」。
もともと賞金ランキングとか、シード権とかにはあまりこだわらないのんびり屋も、しかしさすがに今週のホスト試合のことは、気がかりだった。「春先のような状態で今週、臨むことにならなくて良かった」と、ベテランの藤田と同様に、スポンサーのご期待に応えたい気持ちは一杯だ。
しかもここでツアー2勝目なら日亜両ツアーに勝ち星がつくために、「いろんな意味で、頑張りたいのがこの大会。ここから、何か良いきっかけをつかめれば」。
大事なホスト試合で完全復調を宣言したい。