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マイナビABCチャンピオンシップ 2017

マンデー組! 44歳の杉山佐知雄が自身6度目の決勝進出

連覇を狙う片山晋呉と同い年だが今季ツアーは2戦目。今週、25日の月曜日に行われた予選会「マンデートーナメント」を通過して、貴重なチャンスを得た無印のベテランが健闘している。

「ティショットはラフが多かった」と、絶好調とは言えなくても、「あまりなかったチャンスのうち前半、2つを入れられた」と、2アンダーで折り返すと「2番で、4メートルを打ち過ぎた」と痛恨の3パットも、5番で「奥の傾斜を利用して、というアプローチが、出来すぎるくらいに思い通りに行った」とチップインイーグルで、通算2アンダーとして14位タイで決勝ラウンドに進めた。

地元大阪府堺市にある金岡高校を出たあと、職にもつかず、「たまたまアルバイトが休みの日に見ていたテレビのCMで“プロゴルファーになりませんか”と」。ラグビー部では、「足も速くないのにフルバック」とそれまでゴルフとは無縁も父親に話したら、「プロなら稼げるで」と言われてその気になったのは19歳のころ。

兵庫県川西市のゴルフ場で研修生を始めたが、モノになるまで7年もかかった。2000年にやっとプロ転向を果たしたものの、本音は「試合に出れないと、あんまりいいことないなあ・・・」。

昨年は、サード落ち。QTは過去15度の受験で、翌年の出場権があるファイナルまで進んだのは、2011年の一度きり。
プロ18年目の生涯獲得賞金は212万3400円。2013年にチャレンジ1勝はあるが、ツアーは通算16試合に出て予選通過は今週を合わせてまだ6回目だ。

まだ7歳と、2歳の女児もいる。
一時はゴルフを離れて、職についたこともあったが「根強く応援してくれる人たちがいてくれた」と、今年は大阪・北新地のお好み焼き店「がるぼ」のロゴをキャップにつけて、再び夢の途中で「自分のゴルフでどこまで出来るか」。
44歳の挑戦。
「うまくいったら、お好み焼きでお祝いしてもらえるように話してみます」。
最終日は「がるぼ」さんで祝杯?!

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