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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2017
初日は手探りの賞金レース
逃げ切りも、逆転でも、賞金王の可能性を探る4選手は特に終盤ホールは投光器が灯される中で、手探りのラウンドとなった。
賞金1位の小平。「今年の中で、一番ティショットが悪かった」と、9番のトリプルボギーを含む74を打って、出遅れたが美保さんが応援に駆けつける中で「ポジティブに考えれば先週より3打いいので。11アンダーくらいまでは行くと思う」と、やはり出遅れた先週のカシオワールドオープンを例に取り、男らしく前を向いた。
2位の優作。
「久しぶりのナイターゴルフ」と暗がりの中で笑った。
「ティショットがまったく見えないんですもん」と暗がりの中で、それでも18番のパー3では2メートルの嫌らしい距離を残しながらも、渾身のパーを拾った。
懸念はすでに折り返しの10番から出ていた。
「暗くて、パターの距離感とかも分からないし」と、前半3つのバーディも、後半は13番でボギーが先行。「ストレスの溜まるラウンドだった」と、どうにか1アンダーで堪えてため息をついた。
「こういう天気だからしょうがない」。すぐに気持ちを入れ替えた。
「久しぶりに少年の頃を思い出した。感覚で打ってた感じ」と、笑顔を取り戻して「18番は、本当に嫌。ぞっとする。今日みたいに見えないほうが良いかもしれない」。
賞金3位のチャン・キムには、加えて腰痛の苦しみが降りかかる。入念なマッサージを受けてコースに出ても、「まだ100%の状態ではないので、100%のスイングは出来ない」と、この日はなんとダブルボギーが4つ。12オーバーまで落ちて、「もしも明日プレーして、さらに腰を悪化させる状態であれば・・・」。
賞金4位の池田は14番でダブルボギーも、最後の18番は、この日ただひとりのバーディ締めでイーブンパーに戻して「明日はまたゼロからのスタート。上もそんなに伸びていない。明日からまくればいい」と、2日目以降の猛チャージは自分次第でも、こちらの望みはなかなか・・・。
「せっかくの最終戦。晴れて暖かい中でゴルフがしたい」。切に天に訴えた。