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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017
準々決勝は、早々に決着! 5度の賞金王が4強へ
前日の4回戦は、6時間あまりも要した。宋永漢(ソンヨンハン)との、27ホールの死闘を制した体は「今、寝ろって言われたら、このままいつでも寝れます」。
昨日も終わってから、2時間以上もトレーナーのケアを受けてもまだ、疲れを残したまま目覚めた。
「体中痛い」と訴えながらコースに出ただけに、13番で早々に決着をつけたのは良かった。
10番での3アップが、勝負の分かれ目だった。
「僕が寄らないような難しいラフから寄せて、陽亮が簡単なところから寄せられなかった。僕が、あれをやられたら嫌だと思う」と次の12番では13メートルをねじ込むなど、そこから息もつかせぬ3ダウンを見舞って、最後のドーミーホールはギブアップを余儀なくさせた。
今年は会場の浜野ゴルフ俱楽部での開催が決まってから「コースを知らないので、4,5回は回りに来た」と、4強入りには度重なる予習も生きている。
「マッチプレーは優勝争いを、毎日やっているような状態。経験すれば、若い選手のレベルも必ず上がる」と、4年前からスタートしたネスレマッチプレーレクサス杯の主催者も合わせて、スポンサーにも感謝しきりで、1回戦から巨大やぐらを勝ち上がってきた。
92年の日本アママッチプレーでのV経験と、ツアー通算30勝のうちプレーオフは5勝。
「いちばん歳を取っている分、いい方向に行かせられたら、良い戦いが出来ると思う」。
過去5度の賞金王が、経験という名の武器を手に、プロ初のマッチ王者を狙う。