ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

高山忠洋は腰痛に耐えて、ホストプロを下す

高山が、大会の国際アンバサダーを打ち破った。「半田さん的にはヘンドリーだったと思うが、男子ゴルフ界的には、僕が勝たなければいけない。日本人が残らないと、盛り上がらない」。

海外勢ばかりの準決勝は、避けなければと考えた。
そのために、今朝からの腰の痛みも堪えて高山が、渾身の4強入りした。

序盤から取って取られて膠着状態も、13番でショットをミスしてみすみす勝ちを献上してオールスクエアに引き戻され時にいよいよ、勝負の分かれ目を察した。

「相手に流れが行きかけていた。ここはもう、力を残す云々じゃなく、ちぎれるくらいの覚悟で行かないとダメかなと思った」。

16番のパー5は、フェアウェイから197ヤードの2打目から、5番アイアンを振りちぎって右奥4メートルに乗せた。
このイーグルチャンスを逃さず沈めて勝因とした。

ゴルフの状態は、本調子とはいえず前日の4回戦は、海老根文博に圧勝した後も長く練習場に居座った。
腰痛の再発は、球を打ちすぎたためか。

この日はハンデを負った分「パットのフィーリングを研ぎ澄ませて、乗ったらどこからでも保織り込むくらいのイメージでやった。それがうまくいって、パットはこの5戦で一番良かった」。

この準々決勝では辛勝したが、いよいよ準決勝を控えてますます気持ちが引き締まる。
「4分の一なんで、チャンスとは思うが、腰が痛いだのなんだの言ってたら、負けちゃう」。
いよいよ残り2つのやぐらに手をかける前に「全力で腰を治します!」。
翌朝まで急ピッチの治療が行われる。

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