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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2018

マルちゃんジュニアは1アンダー

パパも最後は笑顔で出迎えた。丸山茂樹の長男、奨王さんが米仕込みのゴルフで二世の片鱗を見せた。
@jgto
スタートの10番こそ、ティショットを左に曲げて、ボギーの幕開け。
生まれ育ったアメリカでは、ジュニアの試合で場数を踏んできたとはいっても初めてのプロの試合は「緊張感が全然違った」。
察したマルパパは、「見たくない」と、早々に引き上げてしまった。
アイランドグリーンの16番パー3では「体が全然動かない感覚。思ったようなスイングが出来なかった」と、池ポチャのダブルボギーに前半3オーバーまで落ちた。

18番では52度を握った105ヤードの3打目で「打ったこともないようなハーフシャンクが出た」。
前半最後の大ピンチ。グリーン右のカラーに外すと、パターで打った4打目はカップをオーバー。逆側のカラーまで転がり、4メートルのパーパットが残った。
しかし、これをしのいで同組の深堀圭一郎と、グータッチを交わすとたちまち「リラックスが出来た」。

切り替えた後半。
3番のパー5で、270ヤードの2打目をスプーンでピン9メートルに乗せると、2パットの初バーディを契機に躍動した。

4番では4メートルを沈めて2連続。
8番は13メートルの長いバーディパットをねじ込んだ。
最終ホールは115ヤードの第3打をバックスピンで1メートルに戻してこの日、再びの連続バーディ締めだ。

1アンダーまで盛り返して、ひょっこりとまた、コースに戻ってきたマルパパも、両腕で息子の喜びを受け止め「ほっとしました」。
偉大な父の心配をよそに、「もともと、焦るタイプでない。過去のことを考えても仕方ない。まだ9ホールあると思って自信を持ってやるようにした」と言ってのけた奨王さん。「僕よりもあっけらかんとしている」と、さすがのマルちゃんも苦笑いだ。
「それが、良い方にいけばいいが、反省もないと次もない。修正能力も、持ってくれたら」。

この日は、計測ホールの18番で304ヤードを記録。2ホール平均297.50ヤードで、プロに混じって3番目の豪打も見せた。
3日目の第2ラウンドでは、予選通過の期待もかかる。

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