Tournament article
ダンロップ・スリクソン福島オープン 2018
小林正則が大会初の決勝進出に「素直に嬉しい」
前日初日は後半5連続バーディの末に、最後の18番ではイーグル締め。
8アンダーもの大量スコアで回った翌日の、プロの心境は複雑らしい。
「今日は3、4アンダーは獲るんだろうという、周りの雰囲気は絶対にある。また、あれだけバーディが来たから、やる側としても、期待する気持ちがある。やりにくい・・・」と、苦笑いで出ていった。
早朝からの強風が、そんな思いを吹き飛ばした。「今日はパープレーでいい、という目標が出来たから。そこは風のおかげで良かったかな」と2日目の難条件を追い風に、1アンダーでこらえて回ってこられた。
今大会が発足した年と、自身の不振が重なり思い入れの強い福島で、これまで一度も週末を過ごすことが出来なかったが「素直に嬉しい」。今大会で初の決勝進出を、地元のゴルフ仲間と喜びあった。
5月のミズノオープンでは、1差2位でホストVを取り逃がした。
ツアー史上最長コースで死闘を繰り広げて、5年ぶりの通算4勝目に迫ったが、最終ホールで倒れて「いままでゴルフをやってきて、数えるくらいの悔しさ」というほど打ちひしがれていたものだが、あれから早ひと月。
思いはもう、2014年に次ぐ2度目の全英オープンに向いている。
「行くまでに自分なりにショットなり、アプローチなり、パターなりを作って、自信をつけて行きたい」。
イギリス行きの飛行機のチケットは、すでに押さえた。
向こうでの宿はミズノさんが選んでくれたものと「自分でブッキングコムで探したものと。比べて安いほうにするつもり」と堅実に、あとはここ福島で、5年ぶりの通算4勝目を得られたなら準備も完璧だ。