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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2018

遼と同い年のリョウスケ。青春が詰まったコースで木下稜介がイーグル締め

残り222ヤードから、5番アイアンでピンそば2.5メートルに乗せた18番パー5(542ヤード)は、最後のイーグルチャンスをねじ込み凜々しく拳を握った。

ここ関西屈指の名門、茨木カンツリー俱楽部は、母校の大阪学院大から車でわずか15分。4年間、お世話になった学生寮なら、ものの5分もかからない。

「でも敷居はなかなか高くて、年に2、3回しか回らせてもらえなかったが、好きなコース。グリーンのアンジュレーションもきつくて難しいが、今日はコースマネジメントが上手くいった」と学生時代の貴重な経験が生きた。
「ここで60台を出した記憶がない」と、青春の思い出が詰まった難コースで“自己ベスト”の65は、プロ6年目の確かな成長の証だ。
「風が回って読みにくかったが、ほとんどキャディさんの言うとおりにショット出来たのも良かった」と茨木のハウスキャディさんにも感謝した。

同級生のスタープロとの練習ラウンドにこぎつけた今週、一歩近づくヒントを得た。
石川遼は「あこがれの存在。同い年でも気を遣う」と人気選手には、まずは石川専属の佐藤キャディを通してお伺いを立てる徹底ぶりに加えて「自分より20ヤードも飛ぶし、ショートゲームの上手さにもびっくりした。久しぶりに間近でプレーを持て、刺激を受けた」。本戦が始まったこの日初日よりも、よほど多くのギャラリーを引き連れて、免疫も出来た。

オフは同じ奈良出身の先輩との宮崎合宿も実現させた。
谷口徹には「ぜひ一度参加させていただきたい」と、昨年末に直談判。
「3月に、ご本人から連絡をもらって嬉しかった」と嬉々として、合流したその日に、だめ出しを食らった。
「練習場で“お前は手首を使いすぎだ”と」。
右手の角度をキープして、打ってみろと言われてその通りにしたら「左に飛ぶミスがなくなった。ほんとにそのたったひと言で、劇的に良くなった」と、効果はてきめんだった。

大学4年の2013年に挑戦したQTで、ファイナル3位に。翌年プロデビューを飾ったが、初シード入りには失敗。
その後、2年は出場権すら恵まれなかったが、大学同期の大堀裕次郎が、呆れるほどに「マジメな練習の虫」。
努力の末に、昨季のファイナルQtで再び3位に入って出直しの今季。
「良いスタートが切れたがまだ初日。気を引き締めて頑張る」。まずは今夜、谷口に謝礼のメールを送るのを忘れない。

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