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東建ホームメイトカップ 2019
50年目のジャンボ節
大勢のギャラリーがひしめくスタートホールでミニトークショー。
「向こうではタイガーが大復活したしね。ここではジャンボ尾崎が大復活…」と、ここでやんやの大歓声。
「…とは、誰も思っていない! 思ってんのは俺だけ!!」。
本戦前から満員の観客席が、ますます盛り上がった。
今年、プロ転向から節目の50年目を迎える。
「半世紀…。昭和、平成とかけめぐってきたんだよね」と、一瞬遠い目。
「でも新しい年になるでしょ。だんだん、忘れられるよね」といよいよ来月に控えた新元号を絡める自虐ネタで再びどっと笑わせた。
先週のマスターズは「9時過ぎに寝て、5時過ぎには必ず起きる。早寝早起き」。
感動の復活劇も、目に焼き付け「みごとだったね。格が違った。アメリカも、いくら若い子が出てきたといっても総合力、ゴルフ脳とかフィーリング、タッチとかやっぱりタイガーは、ナンバーワンだ」。
オーガスタの余韻もさめやらぬ大会初日は自身も堀川未来夢と佐藤大平の若い2人を引き連れ、午後12時40分にティオフする。
「練習量は、若い子にくらべちゃ少ないと思うし、自分が納得する感じまで行くわけない。それでも、去年よりもよくなっているというのは間違いなく感じる」。
オフは1日平均200回の素振りを繰り返してスイングスピードを養ってきたという。「老体に鞭打つなんて、そんな恥ずかしいこと自分で言いたくないけど去年よりは、振る力が増えてきていると思う」と、手ごたえを明かした。
「昔は有言実行がけっこうあったが有言不実行になったら悲しいからおこがましこと言いたくないがなんとか自分が思うベストなプレーに近づけることが希望。夢じゃない。希望だよ。夢はかなえられないこともあるけど、希望はかなえられる」と、力説。
居合わせたJGTO会長の青木功(76)の姿を見つけて今度は毒舌。
「…まだ生きてたの?」。
「こういうふうに言っているかぎりはまだまだジャンボはやるよ」と生涯のライバルも、ジャンボの現役続行に太鼓判を押していた。