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トップ杯東海クラシック 2019
石川が善戦するも…。土曜日の「ドライビングコンテスト」は大本命が優勝
10プロが参加して、自慢の飛距離を競った。先週までのドライビングディスタンスの下位の選手から順に1人2球打ち、指定エリア内ならラフのボールも計測された。
大槻や永野、出水田や池村ら、ほとんどの選手がこの日のために新調した1Wを持ちこんだが、大本命の前には無駄な抵抗に終わった。
星野は「振り遅れ防止」とシャフトを1インチ、短くする秘策で323ヤードと健闘したが、NO.1には及ばなかった。
賞金王の今平。「あんなに振った周吾を初めて見た」と他選手を驚かせたが、317ヤードは6位に。
コース近くの名古屋商科大出身の塚田。マイク芸ではNO.1も、7位に(314ヤード)に沈んだ。
”とんだ”番狂わせもあった。
最強の対抗馬と目された幡地(はたぢ)だ。
今季のドライビングディスタンスで2位(平均315.05ヤード)の新飛ばし屋はドラコン用のスイングを研究し尽くし挑んだが、2球とも球が高く上がりすぎる「テンプラ」で、トホホの147ヤード。まさかの断トツ最下位に沈んだ。
飛ばし屋たちの舞台となった425ヤードの1番パー4は、290ヤード地点から一気に下る。ラフでも計測されるがランを稼ぐためにはやはりフェアウェイと、8番目に打った石川はみごと作戦成功。
333ヤードを記録した。
しかし、それでもこの人には足りなかった。
いよいよ最後に登場したチャン・キムは、ラフでも346ヤードを飛ばして断トツ1位に。
石川は「僕はフェアウェイなのに、ラフに行ったチャン・キムに負けたことがショック」と嘆いた。
現在、ドライビングディスタンス1位(平均319.44ヤード)の前評どおりに、株式会社トップ提供の優勝賞金50万円をさらったキムは「ドラコンのプロに転向しようかな?」と、ジョークも飛び出す余裕のコメント。
1Wは普段のロフト角9度から、この日のために7.5度立てて持ってきたそうだ。
「もう少し遠くに飛ばせたかもしれませんが、この結果には満足しています。ファンのみなさんと、素晴らしい時間を共有できたのも、よかった」と、人々の感心をさらった。
季節外れの猛暑の中、最後まで声援をおくってくださった大勢のファンのみなさん。50回目の記念イベントに、参加してくださって本当にありがとうございました。
<ドライビングコンテスト結果>
優勝 チャン・キム (346ヤード)
2位 石川遼 (333ヤード)
3位 星野陸也(323ヤード)
4位 池村寛世(319ヤード)
5位 大槻智春(317ヤード)
6位 今平周吾(316ヤード)
7位 塚田陽亮(314ヤード)
8位 出水田大二郎(311ヤード)
9位 永野竜太郎(289ヤード)
10位 幡地隆寛(147ヤード)