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フジサンケイクラシック 2019

岩田寛が脱力の2位タイ

ここからZOZOに向かって猛ダッシュ
7打差の6位タイから出た38歳の岩田寛が、最終日の猛チャージで今季自己ベストの2位タイとした。
寡黙でシャイな”ヒロシ”の心に火をつけたのは、開始早々の3番パー5だった。12ヤードの3打目を直接入れるイーグルを契機に「もしかしたら狙えるかもしれない。攻めて行こう」と、岩田は決めた。

「今日はパットはあまりよくなかった」。
グリーン上でもたつく場面もあり、9番では1メートルを逃すボギーで一度萎えかけたがその分、「今日はショットでバーディを獲る感じ。いつもの優勝争いとはちょっと違った」。
先月の「セガサミーカップ」の練習時に首を痛めて、これまでのように、ショットのインパクト時に「頑張るのをやめた」という。「本当はもっと振りたいが、首が痛くならない打ち方を」。
脱力系が吉と出た。
10番で流行りのバウンスバック。バーディを奪い返した。
3差に詰め寄ると、14番から怒涛の4連続バーディ。3つ目の16番パー3では、ティショットが入りかけだった。

2打差で迎えた最後18番では、奥3メートルの絶好のチャンスは逃して2打及ばず。大会2勝目には届かなかったが今季自己ベストの2位タイ。先週の賞金ランクは45位から今週、一気に21位に浮上した。
目標には少し近づいた。
来月に迫った日米共催&日初開催の米ツアー「ZOZO選手権(10月24〜27日、千葉県・習志野カントリークラブ)」は、今季初戦から来月のブリヂストンオープン終了時の賞金ランク上位7人などに出場権がある。
「僕も出たい。またアメリカに行きたい」。
14年に嬉し涙の初Vを飾った今大会を契機にまた、夢の扉をノックしたい。

次週の「ANAオープン(9月5日〜8日、北海道・札幌ゴルフ倶楽部 輪厚(わっつ)コース)」は「9割が予選落ちの大会」と、相性はよくないが「笑顔で回りたいと思います」。
人前が苦手で5年前の初V時も記念撮影で、「笑って」と言われるほどうまく笑えなかった。
来週の北海道はどういう心境の変化か、めったにないヒロシの笑顔が見られるかも。

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