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フジサンケイクラシック 2019
怪物コースで65。チャン・キムが暫定の単独首位に
ここ富士桜は、今シーズンの男子ゴルフのコースとしては、2番目に長い総距離7566ヤード。モンスターとも呼ばれる難コースで「ほかの選手よりかはキャリーが出る。アドバンテージを感じている」と、ゆうゆうと暫定の単独首位に座った。
535ヤードもある5番のパー4ではドライバーで約340ヤードを記録。フェアウェイにおいた残りピンまで200ヤードを、7Iでちょこんと4メートルにくっつけ楽々バーディを奪った。
一昨年のドライビングディスタンスで1位。最後まで賞金王も争ったが、大事な終盤戦で腰を痛めて、翌18年には左手をケガ。
完全に1年を棒に振った。
やっと今季、初戦から復帰を果たしたがその間に、新飛ばし屋が登場。
現在、キムと1、2位を争う26歳の幡地隆寛とは、たまに食事を共にし「今年は僕が1番を獲る!」。3つ年下に目の前で奪還宣言を受けるが、「…はいはい、ベストを尽くしてね」。
わざとつれない返事で、かわすキム。
腰は完治したが、一昨年と同じようにはいかない。
「前と同じスイングで飛ばしたいと思うこともあるが、今のショットで安定した成績が出ているので、無理はしない」と抑えていても、このスコア。
「このコースは日に日にタフになると思うが、落ち着いていきたい」。
怪物が、怪物コースで復活のツアー4勝目を静かににらむ。