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SMBCシンガポールオープン 2019

藤本佳則がトップ。石川が1打差に(19日、第2ラウンド)

今年も初日から中断続きの展開に3日目は、もう半日以上が過ぎてようやく第2ラウンドが終わった。2期目の選手会長や、世界ランカーを押しのけ、単独首位に立った藤本は「予選通ってよかった」と、しおらしく話した。

昨年のシーズン最終戦を終えてから、またいつものようにトレーニングに明け暮れ、クラブは年明けまでほとんど握っていなかった。
だからこの「SMBCシンガポールオープン」も「正直、出るか迷っていた」という。

ゴルフは調整不足のまま、海外初戦にエントリーしてもよいものか。
でも「奥さんに『出たら?』と言われて。来ました」。そんなこんなで予選ラウンドのトップ通過に「自分が一番驚いています」と笑ったが、毎日のように中断と再開を繰り返すタフな状況下のV争いが、日ごろの鍛錬を物語る。

そんな藤本をケーシーや、フィッツパトリッら海外勢と並んで1打差で追いかけるのは石川だ。
この3日間は、昨年覇者のガルシアと共に今年も、連日悪天候との鬼ごっこも、「一生懸命だったので、周りが気にならずにできた」と、今季課題のひとつに掲げた「集中力」で乗り切っている。

昨年も第2ラウンドを終えて首位タイに立つなどV争いしたが、最後にガルシアの大差を許した。今年は連覇を狙い、昨年覇者も首位と3打差にしっかりと控えている。

リベンジの舞台は整った。
このままゲームは第3ラウンドに突入する。
「長丁場になるので、気持ちと体力がキーになってくる。これからご飯食べて、いつも通りのルーティンに戻してやる予定」。
すぐに始まる決勝ラウンドを前にしっかりとチャージを済ませて、また新たな気持ちでティオフする。

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