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フジサンケイクラシック 2020

「待って、行かないで…!」岩田寛のSOS

待って〜〜〜
コロナ禍で行われる今季の国内初戦では、感染防止の観点からセルフプレーを認めており、27選手がキャディをつけずに臨む予定だ。

14年大会でツアー初優勝を飾った歴代覇者の岩田寛は、セルフカートでのプレーを選択。
練習日の1日・火曜日は、慣れない手つきで電動アシストカートを操りラウンド。

風向きを読んだり、クラブを選んだり、ヘッドカバーを外したりつけたり…。
ほんの些細な動作もすべて自分でやるとなれば、帯同キャディさんを連れた選手よりはやっぱり余分に時間がかかってしまって、あたふた。

その間に、同組で回る上井邦裕は、スタスタと歩き出した。
「待って…!」と、思わず呼び止めた岩田。
「僕が歩きだすまで行かないって約束して…!」。
普段、人前では寡黙な選手のSOS。
新様式での再開初戦。新たな環境に慣れようと、選手たちもみな懸命だ。

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