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ディライトワークスチャレンジ 2020

吉村明恭が闘病を乗り越えて1年ぶりの賞金を獲得

昨年の12月19日に急性骨髄性白血病との診断を受け、約6ヶ月間に渡る闘病生活からトーナメントの表舞台に戻った吉村明恭が、予選通過を果たして最終日を完走し、約1年ぶりの賞金を獲得した。

まだ勝利のない吉村だが、小柄な体から繰り出す正確なショットで、着実に実績を積み重ねており、昨年のQTによる出場資格で2020年度のシーズンに意気込みを傾けていた年末、長く続く体調不良から精密検査を受けたところ、病気が発覚した。

そんな闘病生活の期間でも常に前向きな気持ちを変えず苦しい治療にも耐えてきた。ときには九州から車を飛ばしてお見舞いに来てくれる友達があったり、多くの仲間や家族に支えられてその難局を乗り切った。

折も折新型コロナウイルスの影響で、試合がなくなり、治療に専念することができた。
7月からはリハビリをかねてトレーニングを再開。一度筋肉はすべて落ち、一から鍛え直す必要があった。まだ昨年まで体には戻っていないが、現在は「大分戻ってきた状態」になった。大会初日には5アンダー65をマークするなどゴルフについては「飛距離が大分戻ってきたが、精度が…ちょっとずつ」戻りつつある感じだ。「試合勘を取り戻して、少しずつなれていく」と話し、今年のシーズンは終わったが来年に向けてまたさらに前向きでポジティブな準備をしていくようだ。

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