Tournament article

日本オープンゴルフ選手権競技 2021

「遼くんも行くし楽しそう」米再挑戦をにらむ岩田寛が「63」

ふざけてませんよ!©JGTOimages
いつも悩み、苦しみながらもスコアを出す。
それが岩田寛の真骨頂だ。

口数は少なくても「タイトルは魅力」と、思い入れを語る。
伝統の一戦でも「内容は物足りない。ショットですね」と、相変わらず試行錯誤をしながらでも「スコアは良かった」と、「63」。

「全然、当たらないですけど、乗ったやつは、入ってくれた。乗らなかったやつでも上手くパットでしのげたと」と、ボギーなしの8バーディを記録。

パー71での大会最少ストロークを更新し、午前組のトップに立った。

開幕前日の練習ラウンドは、来季米二部ツアーからのレギュラー復活を目指す小平智と回り、「岩田さんはなんで行かなかったんですか?」と聞かれた。
15年の入れ替え戦から2シーズンを戦った岩田にも、16年にシード落ちした際に同様の復活ルートはあったが「選択肢になかった」と、答えた。

「当時は開幕時に南米とか回って、賞金も安かった。今は賞金も上がったし、(石川)遼くんも行くし、楽しそう」と羨んだが、「この大会で優勝できたら、全英オープンにも出られるし、海外の試合に出る回数を増やしてまた、入れ替え戦から挑戦したい」。

40歳なりの再挑戦を胸に期す。

「調子が悪いと、外していい方とかいろいろ考えるので、意外と頭は冷静にできる。そういうときの方がノーボギーは多いんです」と、この日は後半最後の18番で右からのバンカーショットをラフと刈り込みの間に落としたが、3打目をチップイン。

みごとなパーセーブに、ぎこちなく手を上げた。

男子ゴルフは、約1ヶ月ぶりにお客さんを入れての開催だ。
パっと見では分かりづらいが、「絶対、(お客さんは)いてくれたほうがいいです。締まりますし、緊張感があります。いないと、ふざけたりしてしまうので…」。
公然と、ハメを外したヒロシも見てみたい。

関連記事