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日本オープンゴルフ選手権競技 2021
稲森佑貴「天敵ノリス」を倒して大逆転の連覇と3勝へ
「やっぱりノリスが来た。爆走中ですけど、負けたくない」。
18年と昨年大会。ツアー通算2勝共に「日本オープン」を誇る。
稲森佑貴は、「誰よりも思いは強い」と、大差を追う。
大逆転の大会史上6人目の連覇と3勝目に賭ける。
3打差の8位タイから出たこの日は出だしの2連続など6バーディでひた走ると17番では「ほぼ直角のスライスライン」。
2、5メートルを辛くも読み切ったが「外していたら、どこまで行ったか」。
一縷の可能性を残した。
ノリスの独走には「やっぱり来たなとフラッシュバック」。
思い出すのは、ツアー初優勝を飾った18年の横浜だ。
「あのときも、天敵はノリスでした」。
最終日を首位から出た稲森を、5差から猛追してきた。
「ボードを見てて。ノリスが来るな、と。そうしたら案の定、来た。尻上がりのイメージなので。日を増すごとに。4連続とか5連続とか。そういうのを平気でやる人なので」と、当時は必死の2差で逃げ切り。
「あんな戦車みたいな人に追いかけられたら…」。
だが、今回は立場が逆転。
「彼に追いかけられるくらいだったら追いかけるほうがまだいい」。
大差もプラスに変えてやる。
6年連続のフェアウェイキープ1位は、誰であろうと策も曲げない。
「明日もフェアウェイはマスト。パッティングは上から打ちたくない印象。距離が残っても、しっかり打てたほうがラインにも乗せやすい。そこから徐々にメイクしていければいいのかな、と」。
通算3勝目もまた「日本オープン」で飾る。
「明日は頑張って追いつく」。
大逆転なら連覇も大会3勝目も、史上6人目。
最終日も日本一曲げないショットで偉業を狙い打ちする。