Tournament article
バンテリン東海クラシック 2021
チャン・キムが土曜日の連覇を達成。3日目の1位を独占
チャン・キムが”土曜日”の連覇を飾った。
プレー後に、三好の1番ティーで行われた2年ぶり、大会2度目の「ドライビングコンテスト」で一昨年に次ぐ優勝。
だが、出場9人中9番目に打った大本命の審査には、約10分ほどを要して物議を醸した。
東海テレビのモニターでは2打順目に記録した亀代順哉(かめしろ・じゅんや)の「331ヤード」を確かに超えたように見えたが、最初のコールは「323ヤード」。
参加9選手みんなで「なぜだ、なぜだ」と騒然とした。
再測定やビデオ判定に少々時間がかかり、大きな体を小さな椅子にゆだねて何度も息を吐くキム。
やきもきは亀代も同様で、「どきどきする」と一時、会場は異様な空気に。
改めて記録が発表された。
……緊迫の一瞬。
「333ヤードです!」。
「勝った……!!」。
思わず、天を仰いだ。
「カメチャン、ゴメンネ」と詫びながら賞金50万円を授与。
「このような楽しいイベントを開催してくださったスポンサーのみなさまに心から感謝します」と、188センチの長身をぺこぺこさせた。
”予行演習”の成果だ。
この日の第3ラウンドでは、後半2つのパー5で「ドラコンを意識しながらプレーした」と、15番のティショットは驚異の372ヤード。
さらに追い風に任せた200ヤードの2打目は8Iでちょこんと乗っけて2パット。
「2打とも良い感じで打てたおかげでショートゲームも良くなった」と、次の難しい16番パー3では6Iで、ピン奥5メートルを捉えて連続バーディを奪った。
2位と2打差の単独首位で抜け出し「このまま今週”2勝目”できたらいいのになあ……!!」と、昨年12月のゴルフ日本シリーズJTカップ以来のシーズン2勝目を夢想。
ちなみに、本戦のドライビングディスタンスも3日間平均330ヤードで1位を快走中です。
チャン・キム恐るべし。