今季平均313.30ヤードで現在、飛距離の1位につける。
「大学時代から爆発的に飛ぶようになり、日本人選手には負けたことがない」。
現在は17年と19年に1位のチャン・キムにも約5ヤード差をつけて快走中。
初日のドライビングディスタンスも、計測の11番(324ヤード)と12番(333ヤード)で2ホール平均328.50ヤードを記録して1位だった。
身長188センチ。体重は「馬みたいな感じで毎週変わる」と、今週は、貫禄の98キロ。
巨躯から打たれるショットは、最大瞬間風速16メートルを超えた初日もものともしない。
プロ7年目の幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)が、1イーグル4バーディ、3ボギーの「67」。
前半最後の18番パー5(525ヤード)では169ヤードの2打目を追い風に乗せて、「サラっと打ったらピン横に、よい感じで乗ってくれた」と、4メートルのイーグルチャンスも逃さずインコースを5アンダーの「30」で回った。
後半も3番パー5(565ヤード)をバーディとし、さらにスコアを伸ばして一時は6アンダーまで行った。
「そのまま上がれれば、デカいことも言えたと思うんですけど」。
強烈な向かい風になった6番の長いパー4(510ヤード)から3連続ボギーを叩いて「あんまりテンションが上がらない」。
長身をしぼめて上がったが、豪州のディラン・ペリーとベテランの高山忠洋と3人タイの首位発進に成功した。
「ティショットで刻むのが苦手」と、ドライバーが振れないホールが多いコースで調子を崩しがちだが、「今週はドライバーで気兼ねなく振って行けるホールが3つ、4つある」と、アドバンテージが取れる。
2年連続の推薦出場で、昨年は「富士山の近くにあるグリーンとの相性がよくない」と、御殿場への苦手意識があったが「今年はやっとタッチとラインが合ってきた」と、好スタートした。
広島県三原市生まれ。10歳からゴルフを始め、高校から越境した岡山県の作陽高校には、7つ下の後輩に渋野日向子さんや、AbemaTVツアーで今季3勝した破竹の新人、久常涼(ひさつね・りょう)がいる。
「若いいい選手がどんどん出てきて、僕ももう若手でもなくなりそうな年齢。負けられない」。
今季獲得賞金は1800万円を超えて、賞金ランキングは44位。
初シードを手中にした今季、豪打を武器に、富士の裾野で28歳が一気に開花だ。