3月23日に行われたその除幕式に合わせて、チャン・キムがコメントを届けた。
「この度はダンロップフェニックストーナメントの優勝者として私の手形を宮崎市西橘通に設置していただけることをとても光栄に思います」。
宮崎県宮崎市の「西橘通(にしたちばなどおり)」は、人口10万人あたりの軒数日本一ともいわれる同市繁華街のメインストリートで、通称「ニシタチ」と呼ばれる。
この「ニシタチ」に、同県を訪れたトップアスリートの手形が展示されるようになったのは平成16年から。
プロ野球の冬期キャンプや男女ゴルフトーナメント、また全国規模のスポーツ大会の開催などで、プロスポーツ選手と縁が深い同県では「スポーツランドみやざき」と銘打ち、観光事業を推進。
アスリートの手形展示も「ニシタチまちづくり協同組合」の主導のもと、宮崎市観光協会と連携して始まった町おこしの一環で、プロ野球では王貞治さんや長嶋茂雄さん、松井秀喜さんといった国民的ヒーロー20人の手形がすでに「ニシタチ」の中心地3カ所に飾られている。
財政的な問題から新たな展示を一時、休止されていたそうだがこのたび11年ぶりに新設。
男子ゴルフとしては、タイガー・ウッズや青木功、石川遼に続く4人目として、昨年の地元開催「ダンロップフェニックス」を制し、賞金王に輝いたチャン・キムの手形が刻まれることになった。
3月31日に開幕する国内初戦「東建ホームメイトカップ」への出場を予定しているが、来日はまだ。
3月23日に、「ニシタチ」の特設会場で行われた除幕式には残念ながら参加できなかったが、昨年の優勝時に会場で趣旨を聞き、手形の型どりをしたときからお披露目の日を楽しみにしていた。
「ニシタチ」でも多くの飲食店が、コロナで打撃を受けていることは、米国出身のチャン・キムにも容易に想像できる。
「コロナ前の様な元気な”ニシタチ”に戻る事を楽しみにしており、今回の手形の設置で少しでもお役に立てればと思います」と思いを寄せて、「ダンロップフェニックストーナメントのディフェンディングチャンピオンとして11月に”ニシタチ”に行ける事を楽しみにしております」とのメッセージを届けた。
このたびは、チャン・キムと共に、昨年の女子ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎カントリークラブ)」を制した三ヶ島かなさんの手形も飾られた。
みなさまも「ニシタチ」を訪れた際は、ぜひ手形を探索してコンプリートしてみてください。