やにわにレースを引っ張る存在に
今季最終戦で、5人に絞られた賞金レースで、賞金5位がもっとも好位置につけた。
賞金ランキング順に組まれる初日に賞金4位の星野陸也と回った。
稲森佑貴が、5バーディ1ボギーの4アンダー。
賞金1位のチャン・キムが最下位と低迷した中、首位と1差の2位タイにつけた。
自称「変える変える詐欺」。
東京よみうりの高速グリーンに苦慮して直前まで「エースパターを変える」と、宣言していた。
「でも、なんだかんだといいながら、違うパターで打っていて。エースに戻した途端に忘れかけていたものを思い出した」と、けっきょく元通りで「結果めちゃくちゃ入った」と、右バンカーから寄せきれなかった11番で、なんと8メートルをパーセーブ。
急勾配の18番パー3も、ティショットを右に外した瞬間「ダボもある」と、残した決死の4メートルも、カップ右からぽとりと落ちて、踏みとどまるなど「渋いパーパットがほとんど入ったので。有効期限が今日だけじゃないのを祈ってます」と、屈託がない。
賞金5位の稲森には優勝が絶対で、なおかつキムの単独11位以下など細かな条件つきだが「いい意味で、一回置いておいて」と、あえて狙わず賞金王を狙うスタイル。
5期連続フェアウェイキープ1位のショットを駆使しながら「とにかくダボを打たない。頑張ったボギーはしょうがない。乗せて2パット。それで、パーが獲れれば最高」と、ひたひたと偉業に迫る。
1日2000人の有観客試合で応援に駆けつけた愛妻と、月曜日に会場近くのサンリオピューロランドを訪問。
キティちゃん好きの妻につきあい、たわむれてきた。
「家には、めっちゃデっかいぬいぐるみもあるんです」。
シーズン最終戦での逆転賞金王は、いずれも賞金2位からひっくり返した2000年の片山晋呉と、2017年の宮里優作(今大会)の2例しかない。
日曜日には、さらにデっかい偉業を地元鹿児島に持ち帰れるか。